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オーストラリア〜生活編〜
住まい

オーストラリアで暮らすにあたって、まず必要なのが家です。
ホームステイも現地の人の生活を一緒に体験できる良い機会ですが、経済的に長期間というわけにはいかないので、私ははじめから何人かで共同生活するシェアハウスを選びました。向こうは家族だけで暮らす人もいますが、家を持っているオーナーがシェアメイトを募集して住む、というケースが多いです。(ちなみにお金を節約したい場合は相部屋だったり二人で一つのベッドに寝たり・・・ということも)

               シェアオーナーと私

ゴールドコーストで私が住んだ最初の家は、2階にイギリス人の女性オーナーと、彼女が受け入れているスイス人留学生2人、1階がシェアスペースになっていて、日本人の女の子と一部屋ずつ部屋を分けて使っていました。キッチンとシャワーが共用でした。家賃はちょっと高めでしたが、ペットとしてかわいい犬と猫がいてオーナーも優しくてステキな家でした。

ケアンズは全体的に家賃が他の地域に比べると安かったです(時期にもよるようですが)。ケアンズでは日本人男性オーナーの家で暮らしました。部屋は一人部屋で、日本人の男の子とオーナーの3人暮らしでした(途中からファームジョブを終えた友達と合流し、シングルベッドを二人で使っていたので4人暮らしになりました)。正直すごくキレイな感じの家ではなく、排水が詰まってトイレやシャワーが使えなくなる、といったことが2〜3度ありましたが、米やヌードル・調味料・牛乳・卵・洗剤類などが無料で使い放題の太っ腹な家で、結局帰国までお世話になりました。

英語上達の面からいくと外国人オーナーの方がいいのかもしれませんが、外国人と一緒に暮らしていても話さなければ意味がないし、逆に外で英語を話す友達がいれば家に日本人がいてもさほど問題ないと思います。そのへんは自分次第だと思います。ただ、いずれにせよシェア生活にはルールが大切です。私は幸い大丈夫でしたが、オーナー、シェアメイトとのトラブルで悩む友達はけっこういました。
家を探す際には家賃や条件だけでなく、一緒に住む人のキャラクター、その家のルールを確認するのも大事だと思います。
学校
 オーストラリアにはたくさんの語学学校があります。留学生が多く、留学やその教育による収入は、今や国の収入源の第3位に食い込んでくるほどなんだそうです(学校の先生談)。
私は、現地のエージェント(A to Z)を利用して実際にオーストラリアへ行ってから学校を決めました。自分の家から通える範囲で、エージェントのSOHさんオススメの学校リストから3つに絞って見学に行きました。一つは日本人があまりいない、伝統ある大学付属の語学学校、もう一つはビーチから近い、日本人ばかりだけど少人数制のアットホームな学校、最後は開校2年目で歴史は浅いけれど少人数で色々な国籍の学生がいる学校でした。結局、最後に見た新しい学校「Inforum Education (インフォーラム エデュケーション)」に決めました。自由で明るい雰囲気、1クラスが10人〜15人くらいで適度な規模で、日本人と韓国人が割合として多いものの、ブラジル・ヨーロッパ系の学生もいて楽しそうでした。
結局4ヶ月間通いましたが大満足!この学校を選んで良かったです。まずは国内外に友達がたくさん出来ました。そして先生はフレンドリーで親身になって時間外にも教えてくれるし、校長先生の奥さんは日本人と韓国人のハーフで日本語、韓国語、英語がペラペラ。補習授業を開いてくれたり、日常生活の悩みや相談にものってくれました。学校の規模が小さいのでイベントなども、生徒からの要望に応じて積極的に開催してくれて楽しかったです。

               クラスメイトとバーベキュー

事前に学校を決めて行くことは決して悪いことではありませんが、実際に見て雰囲気を感じて「いいな」と思ったところで学ぶ方が、英語の上達につながるような気がします。人にも個性があるように学校にもそれぞれに特色があります。どんなに実績のある学校でも、外国人ばかりの学校でも自分がそこでがんばれなかったら意味がありません。自分は英語をどんな風に学んでいきたいのか、文法重視、会話重視、全体的な英語力の底上げ、TOEICや就職対策として、など人によって求めるものが違うと思います。ぜひその気持ちを大切にして「ここに通いたい!」と思える学校に出会ってほしいと思います。ワーホリには時間がたくさんありますから。悩んでも大丈夫!!
仕事
生活費を稼ぐために働くことができる・・・これがワーホリの魅力の一つです。
また、農業などに88日間従事して申請する(申請時30歳以下に限る)と、2年目も滞在できる「セカンド・ワーキングホリデービザ」が取得できます(2010年現在。制度は変わることがあります)。
仕事は色々ありますが、多いのが飲食店(特に日本食レストラン。英語に自信があって空きがあれば現地のお店で働けることも)、土産物屋、フルーツピッキングなどのファームジョブ、といったところでしょうか。
英語ができると仕事の幅や可能性が広がります。でも英語があまり話せないからといって仕事に就けないわけではありません。
一年間楽しむことが大目的だった私ですが、「大自然の中で働きたい!!」という思いはありました。Ayr(エアー)というまちへ行き、バックパッカーズ(相部屋が基本の安宿)に滞在しながら、そこのオーナーが紹介してくれるズッキーニとバジルのファームで働きました。
朝の5時に起きて7時から夕方まで、広大な畑の中で汗だくになって働く日々。私の行ったバジルファームは、気に入らなければすぐクビにすることで有名でした。クビにならないように英語を必死で聞いてがんばりました。作業が終わると汗が乾いてTシャツが白く塩を吹いていました。トイレなんかないし(したくなったらさとうきび畑へ)、爪は死んで真っ黒、腰は痛くなるし、足全体虫に刺されるし原因不明のじんましんに襲われるし・・・泣きそうでしたが、「ここで負けたくない!!」とふんばってなんとか無事3ヶ月間働くことができました。最後にはファーマーがバーベキューを催してくれ、一緒に働いた仲間が寄せ書きまでプレゼントしてくれました。
宿での共同生活も、2段ベッドの並ぶ10人部屋で、日本・台湾・香港・ドイツ・フランス・イギリスと国際色豊か。ストレスに思うことも多かったけれど、ずっと付き合っていきたいと思える友人に出会え、怒って笑って悲しんで喜んで・・・一番濃い時を過ごせた気がします。
今となっては、忘れることのできない充実した日々でした。

               ファームジョブ

オーストラリアは日本と比べると、どの仕事でも基本給が高めです。特にファームジョブは稼げる、ということでワーホリ生が多いですが、中にはお金をきちんと払わない悪徳ファーマーや日本人を差別して仕事を回さないファーマーもいるようなので注意してください。また、野菜や果物にはシーズンがあります。行き当たりばったりで結局お金が稼げず帰国・・・という人もいます。稼げる時期・場所のリサーチが必要かつ重要です。そのためにも、自分より先にファームに行く、またはファームジョブをしている友人がいたらすぐ連絡を!現地の情報をゲットしましょう。そういう私も、語学学校時代の友人からの誘いで良いタイミングで仕事のあるエアーに行くことができました。

オーストラリアのあれこれ

オーストラリア人(オージー)の気質
オージーには感情をストレートに表現する人が多い印象を受けました。店員だろうが、機嫌が悪いときはムスっとしている。逆に機嫌が良ければ鼻歌まじりで「Have a nice day〜」とか言っちゃうような感じです。サービス業に関していえば、日本のサービスは過剰なところもあるけれど、素晴らしいなぁと思いました。しかしフレンドリーな人が多く、個性を尊重して人の良いところを認め合う姿勢もとても印象的で、この点は自分を含め日本人がもっと見習うべき点かなと思いました。

物価
渡豪前には「日本より安いのだろう」と勝手に思っていたのですが、実際に行ってみるとそうでもありませんでした。外食にいたっては日本よりも高いように感じます。日本は安いものから高いものまで幅がありますが、向こうでは平均的に外食料金が高いのです。これは最低賃金が高いという理由があるようですが、おかげで気軽に外食はできませんでした。
スーパーで量り売りされているものを必要な分だけ買って自炊していました。じゃがいもやトマトも1個から買えるのが便利でした。果物や牛肉、小麦製品は安いです!ホームブランド(自社開発製品)を選べばパスタ500グラム1袋が普段から80円ほどで買えるのです。おかげでよくパスタを買っては食べていました。ホームブランドのツナ缶も安くておすすめです。レモンペッパー、トマトバジルなど味付けされたものも美味しかったです。それからすごく安いわけではないですが、ヨーグルトの種類が豊富でいいです。フルーツがたっぷり入っておすすめ。
それから、物価は地域によって異なります。いくつか場所を移動してみて驚きました。
私の感想では、◆ケアンズ→家賃・・・全般的に安い 食べ物・・・旅行者が多いせいか高め
◆ゴールドコースト→家賃・・・中心地になると高め 食べ物・・・安い
◆メルボルン・シドニー→家賃・・・高い 食べ物・・・安くないが特別高いわけでもない
◆パース→家賃・・・安め 食べ物・・・若干高い(スーパーでの製品価格が他の地域に比べ高めだった) 
厳密に調査をしたわけではなく、あくまで私の感想ですが、これだけ地域で違いがあります。

食べ物
移民大国オーストラリア。割となんでも食べられます。都市に行けば日本食レストランもあり、日本食材も割高ではありますが、だいたい手に入ります。このほか、韓国・中華・タイ・イタリアンなどなど・・・色んな国の料理が楽しめます。逆にオーストラリア独自の料理って意外と少ないかもしれません。あえてあげるならミートパイ、フィッシュアンドチップスぐらいでしょうか。フィッシュアンドチップスは白身魚のフライとフライドポテト(向こうではフライドポテトのことをチップスと言います)のセットです。これもたぶん本来オーストラリアではなくイギリスの食べ物ですが、ポピュラーです。ミートパイは、牛肉などをじっくり煮込んだソースというかシチューのようなものをパイで包んだものです。これはおいしい!!家庭料理になるのかな・・・。スーパーなどでも1個から買えるので、お手軽で何度も食べました。評判のお店で食べたパイは本当に美味しかった!また食べたい味です。

カルチャー
どの家でもテレビの映りが良くなかったのであまりテレビを観る機会はありませんでしたが、料理番組やクイズ番組、オーディション番組のようなものが人気なのかなぁと感じました。
ふいにつけた時、「料理の鉄人」がやっていたのには驚きました。いまだに人気があるそうです。
陽気なオージーはバーベキューをよくします。だいたいどの公園にも無料でできるバーベキュー施設が備わっているほど。週末といえば家族や友人とバーベキュー、これ定番のようです。ただ、バーベキューといっても日本とはスタイルがちょっと違います。日本のように焼きながら食べるのではなく、肉や野菜などをすべてあらかじめ焼いてしまって、それをパンにはさんだりして皆で食べるという形なのです。日本の焼き肉バーベキューのようなイメージだった私は最初戸惑いましたが、こちらの方が落ち着いて会話を楽しめるかもしれませんね。ちなみにオージー好みの肉の焼き加減はしっかり中まで火を通すウェルダン。肉はカッチコチです。なのでウィンナーやベーコンを焼くのがおすすめです!

ファッション
事前の準備のところでも少し書きましたが、オージーの女の子たちはみんなそれぞれにおしゃれさんです。店にもたくさんの服が並んでいます。色んな国籍の人がいるせいか、サイズが小さいものから大きなものまでそろっています。でも着ると袖の丈は長いけど二の腕部分がきつい、胴部分がやたら細身・・・など自分が日本人体型なのを思い知らされる時がありました。価格も安いものからブランドものまでさまざま。自分を魅力的にみせる服を選ぶのは日本とそんなに変わらない気がします。あ、違うとすれば、向こうではセクシーに見えるように肌を出すつくりが多く、ぽっちゃりさんでもおしげもなくその豊満なボディーを見せちゃってます。でも自信に充ち溢れてるから見ていても「えぇー」とは感じません。どちらかというと日本はあまり見せない方向ですよね。自信がない部分はなるべく見えないように隠す。それぞれに良さがあると思います。スタイル良くみせつつ、自信をもっていられるファッションを心がけたいものです。

気候
すでにご存じの方もいるかと思いますが、南半球のオーストラリアは日本と四季が逆になっています。だいたい9月〜11月が春、12月〜2月が夏、3月〜5月が秋、6月〜8月が冬、といった感じです。しかし広い国ですので、場所によって気候が全然違います。私が長くいたクイーンズランド州は、比較的一年中暖かいです。冬でも長袖の厚手パーカーがあれば十分なくらいです。一方、シドニーやメルボルンでは東京の冬ぐらい寒くなるので防寒のジャケット類が必要になります。ケアンズ〜メルボルン〜シドニー〜パースを旅したときには、Tシャツで出発し、途中でカーディガンをはおり、ジャンバーを着込んでまた脱いで・・・というような感じでした。基本的に重ね着できる服が便利です。自分の行くところの気候はぜひチェックしてから準備してみてください。
それからオーストラリアというと乾燥、雨があまり降らないようなイメージがありますが、ちゃんと降ります。雨季などは梅雨のようにずっと雨だったりします。2011年には豪雨災害が発生する事態にもなりました。本来は一年の晴天日数が300日を誇るゴールドコーストも、私の滞在中すっきりしない日が続いていました。気象の変化、異常気象は日本だけでなく世界でも起こっているのですね。

生活に役立ったサイト

■豪州屋便利帖
http://www.goshuya.com/

■ゴールドコーストの達人
http://www.australia-tatsujin.com/goldcoast/

■ケアンズの達人
http://www.australia-tatsujin.com/

■リビングインケアンズ
http://www.livingincairns.com.au/

■日豪トゥデイ
http://top.25today.com/

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